「車券を買うときのコツってあるの?」
「できれば勝てるコツが知りたい」
競輪の車券予想に「必勝法」は存在しません。勝てるかもしれないし、負けてしまうかもしれない。この公平性が担保されているからこそ公営ギャンブルとして成立している以上、必ず勝てるコツは存在しないことになります。
しかし勝率を高める、回収率を高めるコツは存在します。できるだけ無駄な車券は買わず、的中する車券を狙うことで回収率は高められます。
この記事では回収率を高めるための買い方のコツを、いろいろな側面から解説していきます。
回収率が高まれば、長く競輪という公営ギャンブルを楽しむことができますし、長く車券を購入することで、予想する力も上がっていきます。必勝とは言わずとも、高勝率・高回収率に近づくためのコツを身につけましょう。
競輪の基本的な予想手順
車券の回収率を高める前にまずは競輪の予想の基本的な流れをおさらいしておきましょう。競輪の予想にはいろいろなアプローチがありますが、どのアプローチを見ても、この基本の流れは変わりません。
すでに競輪を楽しんでいる方にとっては当たり前の話かもしれませんが、競輪初心者の方、またこれから競輪を始めようと思っている方向けに解説していきます。
ラインを見極める
※画像出典:KEIRIN.JP
まず競輪で大事な要素がこの「ライン」です。レースに出走する選手はいくつかのラインに分かれます。競輪のレース序盤はこのライン同士の団体戦。どのラインがどのポジションにつくかで結果も大きく変わっていきます。
ラインを構成するのは、ある程度繋がりのある選手同士です。同じ都道府県所属、同じ地域の選手、または同期選手のラインなども存在します。
このラインに関しては、出走表を見ているだけでは予想は難しいもの。選手のコメントや予想紙、予想サイトのライン予想を参考にするといいでしょう。
ラインの強さを比較する
そのレースのライン構成が分かったら、今度はそのライン同士の強さを比較します。ラインの強さはラインを構成する選手の実力のバランスが重要です。
出走する選手の中でもっとも実績と実力のある選手がいるラインが絶対的に強いかというとそんなことはありません。ラインを構成するほかのメンバーとの実力差がありすぎると、ラインとしての戦い、いわゆる団体戦では力が発揮できない可能性があります。
実力の高さはもちろん、ラインとしてどの程度機能するかなども踏まえて強さの比較をしましょう。
選手個々の実力を比較する
※画像出典:KEIRIN.JP
競輪のレース序盤はライン同士の団体戦と書きましたが、一転レース終盤になると個人戦が始まります。個人戦にはラインの考え方は不要。同じラインの選手同士も激しく火花を散らして争うことになります。
ライン同士の強さの比較ができると、レース終盤での各選手の位置関係が予想できているということになります。その位置関係から個人戦が始まった場合、どの選手が一番強いのかを予想するのが予想の最終段階です。
個人の実力比較は基本的に「競走得点」が参考になります。この数値と展開を予想して購入車券を決定しましょう。
車券の買い方は予想に合わせて変えよう
予想を完了させるには、どの車券をどうやって組み合わせて購入するかを決める必要があります。競輪には7種類の賭け式があり、どの賭け式で車券を買うか、また同じ賭け式でもどのように狙うかを考える必要があります。
ここでは、レースの予想結果別に、おすすめの車券の狙い方、買い方、考え方をまとめていきたいと思います。
堅いレースは少点数で勝負
レースを予想した結果、1&2着は堅いという結論に達した場合は、できるだけ少ない点数で勝負をするのがおすすめです。
堅いと予想した場合、大抵の場合は人気のある選手同士の組み合わせになっているはず。つまり配当の低い車券で決まる可能性が高いレースになりますので、点数を増やしすぎると回収率が低くなります。
例えば3選手の2車複ボックスで勝負すれば買い目点数は3点です。つまり的中したときの払戻金が300円でも負けることはないということになります。こういった堅いレースで10点も20点も買ってしまわないように、できるだけ買い目を絞り込んで、少ない点数で勝負するようにしましょう。
混戦レースは手広くフォーメーションなどで
※画像出典:KEIRIN.JP
予想した結果、誰が勝つか分からないような大混戦という結論に至るケースもあるでしょう。こうしたレースは穴車券を狙うチャンスでもあります。あまり点数を絞り込まず、できるだけ手広くフォーメーションなども駆使して狙ってみましょう。
手広く狙うということは、それだけ投資金額も増えることになります。初心者の方にはこういった混戦レース自体あまりおすすめできませんが、ギャンブルの興奮を味わいたいなら少々のリスクをとっても勝負してみましょう。
手広く狙った混戦レースの勝負のコツは、「外れてもショックを受けないこと」です。ショックを受けると後々の予想にも悪影響が出ますので、「そもそも予想しても分からなかったレースだから外れても仕方ない」くらいの気持ちで勝負しましょう。
軸1選手の場合はいろいろな狙い方が
予想の結果、勝つ選手は見えたものの、その相手が分からないというケースもあるでしょう。こういったレースにはいろいろな狙い方があります。
まずは2車単などの単式系の車券で、1着の選手を固定して流す方法。単式系の車券は複式系の車券よりも的中させるのが難しい分配当金の期待ができます。
また、2着候補をある程度絞り込んで3連単・3連複狙いという方法もあります。通常1~3着までを当てる難しい賭け式ですが、勝つ選手が分かっているのであれば予想するのは2&3着のみ。これは2車複や2車単と同じ難易度です。
2車複や2車単と同じ難易度で、より配当が期待できる3連単・3連複が狙えるチャンスでもあります。
軸2選手なら3連複か3連単で
予想の結果強い選手が2人いてどちらが勝つか分からないという場合は3連複がおすすめ。こういった2強のケースでは、1&2着がほぼ見えている状況ですから、あとは3着を当てるだけで、高配当が期待できる3連系の車券を狙えます。
こういったケースでは、初心者の方も積極的に3連単や3連複を狙っていきましょう。
賭け式別買い方のコツ
※画像出典:画像参照:KEIRIn.jp【KEIRIN GUIDE】~賭け式を知ろう~
ここまではレースの予想状況別に買い方のコツを考えてきましたが、ここからは賭ける賭け式ごとの買い方のコツを考えていきたいと思います。
競輪の賭け式は全部で7種類ですが、ここではより人気のある4種類に関して考えていきましょう。
2車複は流しorボックス
※画像出典:サテライト宇部HP
レースの1&2着の選手を順不同で予想する2車複。2車複の車券を買うということは、3連複や3連単のように3着までを予想することが難しいレースであることが多いかと思います。
2車複の買い方のコツは2パターン。勝つ選手が見えているような1強のレースは、その選手を軸に流し車券を狙う方法がおすすめ。購入点数は軸になる選手が人気サイドであれば少なめに、穴人気の選手であれば手広くが基本です。
複数選手が同じくらいの期待度の場合はボックスで確実に仕留めましょう。2車複ボックス買いの買い目は以下の通り。
3選手ボックス | 4選手ボックス | 5選手ボックス | 6選手ボックス | 7選手ボックス |
3点 | 6点 | 10点 | 15点 | 21点 |
競輪の2車複の平均配当は1,000~1,500円程度。そう考えると多くても5頭ボックスあたりまでと意識しておくと、トリガミになるケースも減るでしょう。
2車単は基本流しで
※画像出典:サテライト宇部HP
2車単で狙う場合は、基本的に1強のレースかと思います。勝つ選手が分かっているからこその単式系狙いのはずですから、その1強の選手からの流し車券で勝負しましょう。
2車単で流し車券を買うときは、人気薄の選手も相手に1~2人含めるのがおすすめ。1強のレースは相手がどう荒れるか分からないレースも多く、流し車券であれば買い目が増えすぎる危険性も低いので、穴車券を狙っておきましょう。
3連複はフォーメーションorボックス
※画像出典:サテライト宇部HP
3連複は高配当も狙える車券です。1~3着までに入る選手を順不同で狙う車券ですが、この車券で狙う場合は、ある程度の購入点数は覚悟しながらの高配当狙いでしょう。
買い方はフォーメーションかボックスがおすすめ。フォーメーションの場合は自分が狙っている買い目が含まれているかどうかをしっかり確認しながら購入するようにしましょう。
フォーメーションの基本的な狙い方や解説は以下の記事で詳しく解説しています。
3連単はフォーメーションで
※画像出典:サテライト宇部HP
3連単は1~3着までを着順通りに狙う車券です。的中難易度が高い分、当然ながら配当金も高く、多くの競輪ファンが狙っている賭け式です。
3連単はよほど堅いレースで少ない選手を狙う場合を除けばボックス買いは非現実的。5選手を3連単ボックスで狙うと、買い目は60点になってしまいます。
流し車券という方法もありますが、積極的に利用したいのはフォーメーション。購入点数と狙った買い目がしっかり含まれているかの2点に気を付けながら狙いましょう。
まとめ
競輪の車券の買い方のコツは、賭け式や予想によって柔軟に狙い方を変えることです。配当が低い、堅いと思われる場合はできるだけ少ない点数で勝負をする、荒れる可能性があるレースは手広く穴車券も含めて狙っていくのがポイントです。
レースの予想状況によっては、賭け式を変えながら狙うのもポイント。予想に慣れてきたら3連単のみの予想などもできるようになってきますので、まずは予想に慣れるためにも、いろいろな買い方を試していきましょう。