競輪のようで競輪ではない!?新競技PIST6の特徴と車券投票方法を紹介

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※画像出典:PIST6公式サイト

PIST6っていうのも競輪なの?
PIST6って車券は売っているの?

2021年10月に初めて開催されたPIST6。出場している選手は競輪選手であり、バンクを周回するというのも競輪と同じですが、少し雰囲気が違う競技にも見えます。

最初に上の疑問に答えておくと、「PIST6はケイリンであり、車券も発売されている」というのが答えになります。

この記事ではまだ不明な点が多いPIST6という競技の基本的な知識と、その車券投票に関してまとめていきたいと思います。

この記事を読んでPIST6に興味を持った方はぜひ車券の投票、そしてレース観戦をしてみるのがおすすめです。

PIST6の車券投票に関して

 

TIPSTAR02※画像出典:TIPSTAR

まずはPIST6の車券投票に関してです。PIST6に関してもすべてのレースで車券を発売しており、未成年でなければ原則誰でも車券を購入することができます。そんなPIST6の車券投票に関してまとめておきましょう。

TIPSTARのみで投票可能

TIPSTARTOP※画像出典:TIPSTAR

2022年3月現在、PIST6の車券投票ができるのは「TIPSTAR」というアプリ(サイト)のみとなっています。TIPSTARはPIST6以外にも、通常の競輪の車券の購入も可能。競輪もPIST6も楽しみたいという方にはおすすめの投票サイトになります。

TIPSTARをはじめ、競輪に投票できるサイトやアプリの特徴に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。

競輪の車券はインターネットで投票する時代!おすすめ投票サイト6選

投票できる賭け式は6種類

PIST6で投票できる賭け式は全部で6種類。通常の競輪との違いを表にまとめておきましょう。

賭け式 的中条件 競輪 PIST6
単勝 1着の選手を当てる ×
2枠複 1&2着の選手が入っている枠を順不同で当てる ×
2枠単 1&2着の選手が入っている枠を着順通り当てる ×
ワイド 1~3着に入る選手から2名を順不同で当てる
2車複 1&2着の選手を順不同で当てる
2車単 1&2着の選手を着順通り当てる
3連複 1~3着に入る選手を順不同で当てる
3連単 1~3着に入る選手を着順通り当てる

PIST6には「枠」という考え方がなく、その代わりに勝利選手を単独で予想する「単勝」が加わります。この2点以外は通常の競輪同様の賭け式ですので、慣れている賭け式があればその賭け式で狙いましょう。

通常の競輪とは狙い方を変えよう

PIST602※画像出典:PIST6公式サイト

通常の競輪とPIST6では、競技ルールなどが若干違います。そのため普段の競輪の調子で予想をすると、まったく当たらないというケースも考えられます

競輪とPIST6は非常に近い種目ではありますが、違う競技ですので、PIST6に合った予想方法を見つけておきましょう。

PIST6の特徴や競輪との違いを紹介

比較

競輪とPIST6は非常に似ている競技でありながら別の競技であると説明しましたので、実際に競輪とは何が違うかを説明していきたいと思います

イメージとしては競輪が「団体戦」と「個人戦」の混合競技であるのに対し、PIST6は純粋な個人戦であるというのが大きな違いでしょう。ひとつずつ確認していきましょう。

1周250mのバンクを使用

PIST6のレースが行われるのは、2022年3月現在では千葉県にある「TIPSTAR DOME CHIBA」のみ。他の競輪場ではレースが行われません。

競輪というスポーツは日本の北九州発祥のスポーツですが、公営ギャンブルで行われている競輪とは別に、自転車競技、スポーツとしての「ケイリン」があります。スポーツ競技のケイリンに関しては、欧米でも「ケイリン」の呼び名で親しまれており、夏の五輪種目にも採用されています。

TIPSTAR DOME CHIBAで行われているPIST6は、このスポーツとしてのケイリンに準拠しており、屋内コース、木製コース、1周250mのバンクという条件を満たしたうえで競技が行われています

公営ギャンブルの競輪は、バンクのサイズが333m、400m、500mと3種類あり、屋外コースが中心のため、この点が大きな違いといえるでしょう。

出走するのは資格を取得した競輪選手

PIST6に出走しているレーサーはすべて競輪選手です。ただし、競輪とPIST6では細かな部分でルールに違いもあるため、PIST6の講習を受け、免許が発行された選手のみがPIST6の競走に出走可能となっています。

出走する選手は、PIST6の開催側がチョイスし選手に打診。PIST6のレースに出ている間は、競輪の競走には出走できないため、日程的に都合のあった選手がPIST6のレースに参戦しています。

特に競輪選手をしながら、五輪や世界選手権など、スポーツとしての「ケイリン」でも活躍している選手、活躍したいと思っている選手が多く、レースは白熱の展開になることが多いのも特徴でしょう。

S級・A級のクラス分けナシ

古性優作01※画像出典:KEIRIN.JP

公営ギャンブルの競輪においては、選手の成績によってS級やA級といったクラス分けが行われています。そして基本的に違うクラスの選手と同じレースに出走することはありません。

しかしPIST6にはクラス分けがないため、S級の選手とA級の選手が同じレースで対決するというシーンも。実績がないということでA級に甘んじている若手選手がS級の選手相手にどこまで食らいつけるかというのも見どころの一つです。

ライン戦ナシの完全個人戦

競輪独特の文化として、特に予想という面において重要な「ライン」。いくら強い選手でも、ラインが弱ければその実力を発揮しきれないのが競輪です。

しかしPIST6にはこのライン戦が存在しませんPIST6は原則6車立てでレースが行われ、しかもラインが存在しないことから、純粋な個人戦となります。

どこで仕掛けるか、どうやって仕掛けるかはすべて個人の考え一つとなりますので、意外な展開や想像外のレースが見られる楽しみもあります

ギヤ比制限ナシ&軽量レーサー使用

競輪とPIST6では使用するレーサーにも違いがあります。一つ目は「ギア比」。ギア比を簡単に言ってしまえばペダルの重さです。

ギア比が大きいほどペダルは重くなりますが、少ない回転数でトップスピードに到達させることができます。反対に小さくすればペダルは軽くなり加速はしやすくなりますが、トップスピードにするためにはより多くペダルを回転させなければいけません。

このギア比ですが、競輪では規定があり、男子選手は2.75~3.93倍、女子選手は2.75~3.79倍と決められています。しかしPIST6ではこの制限がなく、選手がもっとも力を出せるギア比にして出走が可能です。

実際にPIST6に出走した星野辰也選手(A級1班/95期/栃木県)は、「5.67」というとんでもないギア比で出走。結果こそ出ませんでしたが、こういった要素も予想の材料となるのがPIST6です。

さらにレーサーの車体はカーボン製。通常の競輪ではクロモリ鋼のフレームを使用していますが、カーボン製はより軽いという特徴があります。

こういったレーサーの違いも予想に影響してくるでしょう。

まとめ

PIST6は競輪というよりは自転車競技のケイリンに近く、すべて個人戦で行われる競輪の新しい形です。将来的にこのPIST6で活躍する選手が五輪など世界の舞台でケイリン選手として活躍するかもしれません。

PIST6ももちろん車券は発売されています。車券を購入できるのはTIPSTARという投票アプリ(サイト)のみ。実際にレースを観戦に行っても、TIP STAR DOME内に発券所はなく、投票はすべてアプリとなりますので、観戦前に必ずアプリをDLしておきましょう